代表挨拶

Qajaq JPN,の代表を2014年から務めさせていただいています。 2007年に入会して、パドルやスキンカヤックの自作にはまったり、ロールの妙技に目をうばわれ、できるようになりたい!とワクワクしながら今まできました。これまでQajaq JPN, は、主に初代代表の田中さん、2代目代表の伊東さん、執行部役員の方々の尽力によって、グリーンランドの総本山 Qaannat Kattuffiat にその活動が認められ、2010年に Qaannat kattuffiat の一員にもなりました。まだまだ精進がたりませんが、3代続けば末代続く、となるよう3代目代表としてワクワクを広げていきたい所存です。
-魚住光治-

副代表挨拶

自作したグリーンランドカヤックと装備でツーリングするようになって、12年。カヤック歴の半分以上になります。低容量、低喫水の伝統的な狩猟用カヤックに惹かれ、作り、使ってきました。伝統的構造、形状の制約の中で、使用の限界域を拡張していくのは最高に面白い。工夫を凝らしつつ、それでも伝統からの逸脱せずに製作するのも醍醐味です。Qajaq文化は極北で人が生きていくための狩猟の文化です。日本で、その全てを学び実践することは難しいですが、ひとつの文化が、その一部でも発祥地を飛び出して生き続けるというのは素晴らしいと思います。単に好きでやっているだけですが、結果的に文化の継続の一助になればと思います。
-舞田仁司-


2016年度執行部役員

 

会計

QJの会計をさせていただきます酒女こと桑原真由美です。以前Greenlandersで会計をしたことありましたがQJのような大所帯の金庫番するのは少々不安がありますが、皆様よろしくお願いします。最近は殆ど回っていません。かなりのヘタレです(*^_^*)ゞ

北海道ブロック

北海道の竹瀬です。このたび新しく北海道代表に任命されましたローカルカヤッカーでロートルのタケセです。還暦を過ぎてからのQJ入りでロールにハマリ体ギシギシいわしながらのロール練習ですがひとつワザが出来ると嬉しくなり次も次もと頑張っております。

東北ブロック

みなさんこんにちは。 前任の山本氏の任を受け、東北BL代表を務めることになりました相馬@隊長です。 青森県三沢市在住で、カヌービルダー?の傍ら地元で小川原湖自然楽校を開催し、代 表を務めています。 これまでもQJの活動に参画させてもらいましたが、これからもどんどん参画させて いただきます。 ロールはからっきしですが、ものづくりのほうで寄与させていただきますのでよろし くお願いします。 目の前には小川原湖と言う絶好のフィールドがあり、皆さんの来校をお待ちしていま す。 楽校のほうはいつでも開放していますので是非いらして下さい。

東日本ブロック

QJ会員の皆様、こんばんは。 この度、東日本ブロック代表を務めさせていただく事になりました、古谷 公一と申します。 まだまだグリーンランドスタイルについての知識、ロール技術等々全てにおいて至らぬ所ばかりでコマさんのような素晴らしい代表としてやっていけるか不安ばかりですが、私なりに努力していきたいと思いますのでよろしくお願い致します。

QJ会員の皆様、こんばんは。 このたび、副代表のご指名をいただき、お引き受けした奥山順子です。 ご存じの方も多いと思いますが、わたくしはロールというより漕ぎ指向の者です。 それでも、私がQajaq JPNに所属させていただいているのは トラディショナルカヤックに対しての尊敬心と、皆さんと一緒にいる時間の楽しさがあるからです。 その気持ちの延長として、QJのもろもろの行事をお手伝いできればと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。 また、イベント等では、女性が少なくてさみしいので、ぜひ女性の会員のかたも どんどん参加していただければと思っております。 楽しい時間が待っています。お待ちしております。

西日本ブロック

西日本のFoxです。現在自作スキンカヤックはとある飲食店〔イヌイットと言うお店〕に展示されており、持ち出せないので新たに製作予定となっておりますが、なんとかイベントには参加して行きたく思っとりますのでよろしくお願い申し上げます。

南日本ブロック

南日本 沖縄の平良です。
Greenlandpaddleが好きで、カナック512が相棒です。
ロールは、下手っぴですがQajaqjapanの会員ですよ。

海外ブロック

海外ブロック代表の幸子です。シアトルで主人や友達とこいでいます。ピュージェットサウンドでこいだり、ロールしたりしています。こちらにお越しのときは、お声を、かけてください。宜しくお願いします。


入会につきまして

QajaqJPNでは常時メンバーを募集しております。グリーンランドスタイルやアリュートスタイルといったトラディショナル系のカヤックに興味のある方ならどなたでも大歓迎です。よく「ロールできないとメンバーになれませんか?」というご質問をいただきますが、決してそんなことはありません。我々の活動内容はロールだけではなく、カヤックを作ったり、パドルを削ったり、あるいはロープジムナスティックといった陸上でのトレーニングを楽しんだり、ロール以外にも多岐に亘っております。もちろん入会されてからロールのレクチャーを受けるといったことも大いに“アリ”です。まずは会則をご一読いただき、問題なければコチラまでメールをください。追って入会手続きについてご案内します。よろしくお願い致します。


初代総代表から見た現在のQajaq JPN,について。

Qajaq JPN,が発足したのが2003年。
その頃はQajaq JPN,は代表制や組織だったものもなくGreenlandersの店主(Qajaq JPN,二代目総代表)がQAJAQ USAのグレッグやグリーンランドチャンピオンのマリギアックに影響を受けGreenlandersのHP上に英語版のQajaq JPN,サイトを立ち上げたものだった。GreenlandersはQajaq JPN,の事務局的というか、中心的な存在でもあり、Greenlandersを中心に、HPに情報を発信し、それを見たり、声をかけて賛同いただいた方々がQajaq JPN,の仲間として徐々に集まり増えていったものだと思う。
僕がそんなQajaq JPN,の初代総代表になったのは2007年。その当時、QAJAQ USAはQaannat Kattuffiat(グリーンランドの総本山)の公認クラブであり、Qajaq JPN,としてもそこに向かうべく、まずは会則ってやつを作り、活動を全国展開にすべくブロック制(関東、関西、東北、中四国辺り)を敷いて組織のようなものをつくった。 初回の競技会GUTS(Greenland-stick Users' Trial Stages)は2007年に伊豆の中木で開催、Qajaq JPN,の仲間も30人を超えるくらいになっていた。
二代目総代表ではさらに加速、Qaannat Kattuffiatと接触、ついにはQaannat Kattuffiatの傘下入り。毎年行っているGUTS、日々の活動や情報発信等が認められたんだろうQAJAQUSA、QAJAQ Copenhagen、に次ぐ世界で3番目のQajaqクラブとなった。2013年にはQaannat Kattuffiatの代表や役員達が視察と称し来日、それに合わせSUPER GUTSを開催。石に噛り付いてでもQaannat Kattuffiatの門を開かせ、グリーンランドからQaannat Kattuffiatのメンバーを呼び寄せてしまった二代目総代表が率いたQajaq JPN,ってのも何気にすごいクラブなんだなと思う。
そして2016年、Qajaq JPN,総代表も3代目となり、メンバーも90人近く増えている。
初代で基礎のようなものをつくり、二代目でQaannat Kattuffiatの門を開かせ、三代目となったQajaq JPN,が目指すものってやっぱりグリーンランドチャンピオンシップへの参戦だろう。チャンピオンシップへの参戦にはいろいろと障害もある。参加の為の費用(参加費、旅費等)の問題、時間(休暇)の問題等、個人に頼っていたんではなかなか実現しない。Qajaq JPN,という組織として選んだメンバーを支援し、送り出すようにしてあげないといかんのだろう。90名のメンバー全員がそんな気持ちをもってベクトルを合わせ、目標であるチャンピオンシップ参戦が実現できれば最高の一歩になるだろうし、そうあってほしいと思う。
-天狼☆@Qajaq JPN,初代総代表-



QJには海外のメンバーもいます。

QJには「海外ブロック」という括りもあり、海外在住の日本人や外国人の方もメンバーになっています。現在、米国・ハンガリー・台湾の方々が在籍してます。ボーダーレスでQajaq文化を共有し、さらに広く伝播できればこの上ありません。下記は日本(大阪)在住の米国人マシューさんによる記事です。もし周辺にQJに興味を持っている海外の方がいたら、この記事を紹介してあげてください。

Welcome to Qajaq JPN! Qajaq JPN is a recognized chapter of Qaannat Kattuffiat, the official Greenland Kayak Association.
When I first began kayaking, I was immediately stricken by the feelings of freedom and joy brought on by relying only on my own body and ability as method of traveling through the world. It was a welcome departure from a life surrounded by technology and the stresses of living in the city. It felt natural and pure. It brought back memories of my childhood, a simpler time of playing is the woods, building tree forts and wondering what laid beyond the next hill. I fell in love with it from the start.
In the beginning, I knew nothing. What if I fall into the water? How long and wide should my kayak be? What if I get attacked by a shark? Exploring the ocean was new to me, I grew up in Nebraska after all, and everything was scary and exciting.
I spent the next year going on guided tours and pondering which kayak I would buy first. Somewhere during that time I became interested in Greenland paddles. I believe it was while watching kayaking videos on YouTube and I stumbled across some videos of Dubside doing his thing. Watching people do Greenland rolls was graceful, a ballet in the water. I decided that I had to try to learn to do this myself. I chose a Greenland-ish kayak and set about trying to copy some of things I had seen, which turned out to be anything but graceful, more like a cat falling into a bathtub. I realized I was going to need guidance if i was going to get anywhere with this endeavor.
Now, as you have probably already figured out, I am an American living in Japan. This made me a little skeptical about being able to find advice or guidance. I can speak some Japanese, but my reading and writing skills are lacking. I did my best, with the help of Google Translate, to search the Web. Eventually I came across the QajaqJPN website and decided to send an email (in Japanese) asking for information about gatherings and paddles. To my surprise, the reply came back in English, a huge relief at the time (I didn't know any of the words related to kayaks in Japanese). Eiichi Ito was the name of the contact, he told me about GUTS, various other things, and put me in touch with someone that could make a paddle for me. Needless to say, I was quite happy and soon joined as a member.
So, now that I had a paddle, the next step was learning how to use it. I attended a QajaqJPN get-together at the G-Base so that I could start learning these things I wanted to know. My spoken Japanese is better than my reading and writing, so I was a little worried about communication, but it turned out to be no problem at all. Many members speak English and they were all extremely patient with my Japanese. I learned a lot that weekend, much more than I had learned on my own in the months leading up to that time. Everyone's advice was spot-on and clear. Eiichi asked me to try a norsaq roll and just simply said, "keep your ear to your arm." I was thinking, "there's no way I'm going to be able to do this", I could only just manage a standard layback roll at the time. I decided to at least give it a shot though, and to my amazement, I landed the roll on my first attempt! "Keep your ear to your arm" had actually worked! This was also my first time to paddle a Water Field Qaanaaq. Again, I thought it would be one of those things that is beyond my level, I mean, it's only 50cm wide! However, it wasn't as bad as I had imagined it would be. I spent some time getting used to it on land, laying on the back deck, squeezing into the ocean cockpit, etc. Out on the water it was definitely "tippy", but manageable. And being ultra-low volume, it was amazingly easy to roll. I decided then that I needed to own one!
Over the next couple of years I attended more gatherings and tried to progress my skills as best I could, both with tutelage and on my own. I joined GUTS 2014 in Hokkaido as well. I didn't do all that well, but I didn't mind, I don't do this stuff to be competitive. For me, it is about the experience, and belonging to a club of like-minded people has enhanced that experience greatly. The Greenland kayaking community is a small but close group of people. The fact that we can and do stay in touch with everyone across the country (and even the world) is amazing! There is always someone out there to give advice or critique, something I think we all need to continue to grow.
- Matthew Rohwer -

Qaannat Kattuffiat

Qaannat Kattuffiatはグリーンランドのカヤッカーたちによる、狩猟文化の維持を目的とした組織です。「Qaannat」は“カヤックの複数形”で、「Kattuffiat」は“組織”を表わします。後述しますが、前身である「Qajaq Club」がネーミングの始まりになっていることは想像に難くないです。 活動内容としては、ロール、カヤックメイキング、ロープジムナスティック、ハープーン投げ、文化史の探求等があります。これらの一環として年に一回トレーニングキャンプやチャンピオンシップ(この二つは連動してます)といったイベントも開催されています。今日ではグリーンランド内の25のクラブを束ね、また外国人クラブとして米国(QajaqUSA)、デンマーク(QajaqCopenhagen)、そして日本(QajaqJPN,)も傘下に加わっています。 遥か昔からグリーンランドはカヤッカーの国でした。アザラシはイヌイットたちの主な経済源であり、カヤックはそれら海生哺乳類を狩るための恰好の道具だったのです。音もなく忍び寄り、一気に突く! 男たちの価値はまさにこの狩猟テクニックとカヤックのスキルで決められていました。
その後、1920年頃、グリーンランド一帯の沿岸海水温が上昇。氷が融け、エンジンボートが縦横無尽に走れるような環境が現れ始めました。徐々にカヤックの必要性が衰退していきます。イヌイットたちは過酷な環境の中で生き延びなければなりません。なるべく効率よく、そして命を晒すリスクを軽減する方向へ意識が向くのは本能に従ったものであったと思います。やがて全ての世代がカヤックのことを忘れ去り、知識も技術もそれ以上の進歩を見せることはありませんでした。グリーンランドからカヤックが消え、エンジンボートの時代が完全に定着したのです。 それから約60年の年月が流れました。思いもかけぬところから“運命のとき”がもたらされます。 1983年。グリーンランドはヌークの博物館にオランダから3艇の古いスキンカヤックが貸与されました。何人かの若者がこれらのスキンカヤックに目を奪われたのです。そりゃもう“ガン見”だったことでしょう。1600年代~1800年代の彼らの祖先は間違いなくこの挑発的で尚且つ究極の曲線美を持ったフネを自在に操り、そして家族のために狩猟を行なっていたのです。「これヤバくね? マジでヤバいって」そんな会話でもしたのでしょうか。若者たちはこの遺産を守るためにクラブの発足を決意しました。 これがQaannat Kattuffiatの前身です。当初は「Qajaq Club」と呼ばれ、ユニフォームとも言えるお揃いのTシャツには「"QAJAQ-ATOQQILERPARPUT" (俺たちは再びカヤックを使うぜ!)」と書かれてあったそうです。

1984年創設から翌年後半には会員数1000名! この数字は彼らグリーンランド人が文化としてのカヤックをどれだけ誇りに思っていたかを表わしていると思います。 その後、Qajaq Clubはカヤックの記憶を持つベテランたちを積極的に誘い、カヤックの作り方や使い方を学びました。そして今日に至ります。このようにQaannat Kattuffiatはカヤック文化の再興に大きく貢献してきました。中でもManasse Mathaeussen氏の存在は偉大だったと言えます。ほとんど失われた知識や技術を若者たちに指南したのは彼です。彼は当時70歳代でしたが、若者たちにレクチャしたロールマニューバの数たるや凄いものだったそうです。その他にもQaannat Kattuffiatはアザラシ漁に精通したベテランカヤッカーを集めることで、若者たちに狩猟文化を再び語り継ぐことを可能にし、そして実践へと移していったのでした。今日、グリーンランドに散在するたくさんのクラブではカヤックメイキングやロールマニューバ、あるいはロープやハープーン、そして文化史等の知識や技術の向上促進について、老若男女問わず積極的に取り組んでいます。距離的に離れていながらもクラブ間の活動がシンクロしているところは素晴らしいの一言です。マリギアックが大工という本職を持ちながら、ロールやメイキングのレクチャのために常に世界中へ飛び回っていることからも、そのプライオリティが伺えます。それは彼らの自尊心、あるいはグリーンランドの狩猟文化が世界のカヤッカーたちに与える影響、つまり“誇り”と同義なのでしょう。「遊び」や「レジャー」とは明らかに一線を画しています。
長くなりましたが、2010年に我々はこのQaannat Kattuffiatの一員になりました。オランダからの3艇をガン見した若者たち、そして因果が巡って再びカヤッカーとして活躍する機会を得たベテランカヤッカーたち、彼らの一挙手一投足が我々にも繋がっていると思うと何かとても大きな使命感を感じずにはいられません。アジアの片隅からですが、彼らの文化を守り、そして世界に広めていけるような活動を展開したいものです。