第四話 こちらはPJX どうぞ

QJ列伝第四回目はGreenlanders三代目店主の高橋さんです。現在QJにおいてGUTS実行委員長を務めていらっしゃいます。今回はGUTSの進捗も含めあれこれお話していただきました。お楽しみください。
GUTS2018の仕切り役として実行委員長を務めていらっしゃいますが、現時点(7月7日)での進捗はどんな感じでしょうか?
これからカヤックの材料を加工して、当日の作業がスムーズに進むように準備するところです。たぶん、この準備がイベント成功か否かの鍵になると思いますね。

実行委員長をやってみていかがですか?
そうですね、普段こういったことをやる機会がなかなかないので、いい経験だと思って、なるべく楽しむようにしています。

今回は「三日間でカヤックを作る」というのが目玉のコンテンツになってますが、実際のところ、三日間というのはどうなんでしょうか?
厳しいと思います。ただ、これは僕らの経験から言ってることなので、ジョンさんとはまた違う観点なんだと思います。今はジョンさんの言葉を信じて、三日で作れるんだと思い込むことが大事かなと。スケジュールを可能な限り詰めていけば大丈夫だと思います。頑張ります。

参加者の中にはスキンカヤックを作ったことがない人、あるいは工具さえ使ったことのない人がいるわけですが、その辺についてはどうでしょうか?
そうですね(少し考え込む)、その辺もさっき言った“準備”にかかってくるところですし、なるべく当日の作業が軽減されるような下拵えが必要だと思います。

これでまたQajaqが増えますけど、Qajaqクラブとして見たときにまだちょっと足りないかなと思うところもあります。今後、Qajaqをもっと増やしていくためにはどうしたら良いと思いますか?
多くのメンバーの意識に「Qajaq作りは難しい」という前提が出来ちゃっていると思います。ここが壁ですよね。だから、いきなり一艇丸々だと厳しいと思うので、誰か進行形で作ってる人がいたら部分部分の工程を手伝わせてもらうとか、少しでも実際に経験することで“壁”が薄くなってくるんじゃないかなと思いますね。例えばワークショップとして工程の一部をスポットして体験してもらうというのもアリだと思います。「ホゾ穴あけ」とか「リブ曲げ」とか。

高橋さんのQajaqについて教えてください。
いま使っているのは二艇目です。一艇目も二艇目も、まだカヤックを始めたばかりの頃に作りました。当然、その当時は今とスキルが違うわけです。あの頃はカナックに乗ってもグラグラしていて、あまり好きじゃなかったんですけど、そういう思いがQajaqに反映されたかなと思います。幅も結構広めですしね。なおかつフレームの前後にはウレタン(浮力体)を突っ込んでいるのでチョイ重ためです(笑)。いま作ったら、また違うものになるでしょうね。

グリーンランドスタイルの魅力とは?
まずグリーンランドカヤックは文句なしにかっこいいです。自分で作って乗るというのも醍醐味ですね。他の乗り物系のクラフトと比べても作りやすいですね。実はスキンカヤック以外にもベニヤカヤックも作ったことがあるのですが、比べてみるとスキンカヤックの方が「テキトー」で済まされる部分が多いです(一同大笑い)。
いまのQJに足りないもの、直すべき点があれば。
そうですね、メンバーが集まる機会が少ないかなと思います。年に一回のGUTSがありますが、一回じゃなかなか、ね。今日みたいな「練習会」の場をもっと増やした方がいいと思いますね。欲を言えば月イチで何かしら企画していけば、参加できるメンバーは動くと思うし、それを千葉だけじゃなくて彼方此方で展開できればクラブ全体の活性化にも繋がると思います。

今後のQJに期待することは何でしょうか?(あれば…笑)
(笑)。やっぱりQajaqクラブなので、なるべく多くのメンバーがQajaqを手に出来るようになればいいなと思うことと、そうすればQajaqでのロール練習会や競技会といった本来あるべき姿の活動が見えてくるのかなと思います。そして、さっきも言いましたけど、なるべく頻繁に集まる機会があればいいですね。そうすればもっと楽しくなると思います。クラブに所属している意味が見えてきますよね。
最後に、既にエントリーされた方や、まだ迷ってる方々へ一言お願いします。
Qajaqを作るということは普段なかなか体験できないことです。しかし、やってみるとこれが意外に楽しいです。なにより、自分のQajaqを自分で作って海に出るわけです。こんな素敵な趣味、他にありますか?その楽しさを少しでもお裾分けしたいというか、知ってほしいですね。みなさんのご参加を心からお待ちしてます。一緒に楽しみましょう。

高橋さん、どうもありがとうございました。GUTS2018が楽しみですね。おっと、その前に準備も頑張りましょう。よろしくお願いします。
2018年7月7日 新舞子G-BASEにて






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