2023年、QajaqJPN,は設立20周年を迎えました。
20年前、日本初のグリーンランドスタイルのカヤッククラブを創り、グリーンランドスタイを広めてきたメンバーやサポーター達、海を渡って来日し、様々なレクチャーしてくれたゲスト達がいたからこそ、現在も続く活動につながっていることに感謝と敬意を表します。
現在、QajaqJPN,は日本国内のみならず、海外在住のメンバーも在籍するクラブへと発展しました。
今後もさらに活動の輪を広げ、グリーンランドスタイルの伝播・普及に寄与するとともに、多くのカヤッカーがグリーンランドスタイルを楽しみ、交流し合えるクラブを目指していきます。

In 2023, QajaqJPN, celebrated its 20th anniversary. Twenty years ago, Japan's first Greenland style kayak club was created, and the members and supporters who spread the Greenland style, and the guests who came to Japan across the sea and gave various lectures, are the reason why we are now. We would like to express our gratitude and respect for being connected to the ongoing activities. Currently, QajaqJPN, has developed into a club that has members not only in Japan but also overseas. We will continue to expand our circle of activities and contribute to the propagation and spread of Greenland style, and aim to be a club where many kayakers can enjoy Greenland style and interact with each other.




2019年冬以降、新型コロナウィルスの感染拡大は多大な影響を及ぼしましたが、私達のグリーンランドスタイルへの情熱は絶えることなく、状況に応じ出来る範囲で活動を続けてきました。クラブの設立20周年となる今年、再び国内外のメンバーや海外のゲストとともにグリーンランドスタイルを楽しむイベントを開催します! 4年ぶりの海外からのゲストは、「GUTS2016 in 館山」にゲストで参加してくださった、James Mankeさんです!
【GUTS2023】
・日程:2023年10月7日(土)〜9日(月・祝) 
・会場:大貫中央海水浴場(千葉県富津市)
・ゲスト:James Manke氏
・内容:ロールレクチャー、ロール競技会 等

詳細はこちら
GUTS2023エントリーフォーム
GUTSだぜっ!(開催要項&参加申込方法)

From winter 2019 onward, we have been greatly affected by the spread of the COVID-19, but our passion for Greenlandic style has never ceased and we have continued to work as far as the situation allows.This year, the club's 20th anniversary, we will once again hold an event to enjoy Greenland style with domestic and foreign members and overseas guests! Our guest from overseas for the first time in 4 years is James Manke, who participated as a guest at "GUTS2016 in Tateyama"!

[GUTS2023]
・Date: October 7th (Sat) to 9th (Mon/holiday), 2023
・Venue: Onuki Central Beach (Futtsu City, Chiba Prefecture)
・Guest: James Manke
・Contents: roll lectures, roll competitions, etc.
・Details will be announced at a later date. You can look forward to it!



【GUTS2022を開催しました】
11月12日(土)、13日(日)、大貫中央海水浴場・STORM SHELTERにて、GUTS2022を実施し、二日間で延べ38名が参加しました。 一日目は、ロール解説と審査ポイントのレクチャー、競技会(Qajaq部門・リジッド艇部門)、プレゼンテーション、オークション、表彰式を行い、二日目は、ロールレクチャー、競技会振り返り、閉会式、QJ総会を行いました。三年ぶりのGUTSでしたが、皆さんの多大なご協力により、無事に開催することができました。スタッフ、サポーター、参加者の皆さん、メイン会場としてSHELTERの施設やカヤック・チュイリック・パドルなどの道具類を借用させていただいたSTORM ONの伊東さんに、心より御礼申し上げます。ありがとうございました! (GUTS2022の詳しい様子は、ブログをご覧ください。)

On November 12th (Sat) and 13th (Sun), GUTS2022 was held at Onuki Central Beach and STORM SHELTER, and a total of 38 people participated in the two days. On the first day, we had an explanation of the roll, a lecture on judging points, a competition (Qajaq category and Qajariaq category), a presentation, an auction, and an awards ceremony. On the second day, we had a roll lecture, a review of the competition, a closing ceremony, and a QJ general meeting. It was the first GUTS in three years, but thanks to everyone's great cooperation, we were able to hold it safely. I would like to express my heartfelt gratitude to the staff, supporters, participants, And Mr. Eiichi Ito of STORM ON who let us borrow SHELTER's facilities and tools such as kayaks, Tuiliqs, paddles, etc. as the main venue. thank you very much! (For details on GUTS2022, please check the blog


新型コロナウィルスの影響で、海に出られない、練習ができな日々が続き、何もしないまま、1年の半分が過ぎ去ろうとしております。 しかし、このまま何もできないまま過ごすのももったいないですし、何かできないか、と考えた結果、皆様に役に立つ(と思いたい)情報を、どんどん提供していこう、ということで、不定期の短報「siku」を出すことといたしました。
「siku(スィク)」とは、イヌイットの言葉で「氷」という意味です。私自身、氷の上にいるのが大好きなのと、カヤックといえば氷の海でしょう、ということでこの名前といたしました。
こちらからダウンロードしてご覧ください。
Vol.01 Vol.02 Vol.03 Vol.04 Vol.5

Due to the new coronavirus, We can't go out to sea or practice how many month. And already passed half of the year with nothing to do.
However, it would be a waste of time to continue doing nothing, so we decided to do something about it, and decided to publish short report "siku" to provide useful information to you.
The word "siku" is an Inuit word meaning ice.I chose this name because I love being on the ice, and I think paddling Qajaq in a icy ocean is the most beautiful scene.
You can download the file from here.
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こんな状況ですので、家でヒマを持て余している方もいらっしゃることでしょう。 私もあまりにヒマでしたので、ペーパークラフトを作ってみました。 自分のカヤックを作ったことのある方でしたら、それほど悩まずに作れるのではないかと思います。

The world is being stirred by COVID-19. Many friends have stayed at home, and perhaps they have too much to spare. And you should be one of them. Of course, I also do so. I had extra time, so I tried making a paper craft for the Qajaq frame. If you have made your own Qajaq, I think that you can make it without much trouble.


Qaannat Kattuffiatはグリーンランドのカヤッカーたちによる、狩猟文化の維持を目的とした組織です。「Qaannat」は“カヤックの複数形”で、「Kattuffiat」は“組織”を表わします。後述しますが、前身である「Qajaq Club」がネーミングの始まりになっていることは想像に難くないです。 活動内容としては、ロール、カヤックメイキング、ロープジムナスティック、ハープーン投げ、文化史の探求等があります。これらの一環として年に一回トレーニングキャンプやチャンピオンシップ(この二つは連動してます)といったイベントも開催されています。今日ではグリーンランド内の25のクラブを束ね、また外国人クラブとして米国(QajaqUSA)、デンマーク(QajaqCopenhagen)、そして日本(QajaqJPN,)も傘下に加わっています。 遥か昔からグリーンランドはカヤッカーの国でした。アザラシはイヌイットたちの主な経済源であり、カヤックはそれら海生哺乳類を狩るための恰好の道具だったのです。音もなく忍び寄り、一気に突く! 男たちの価値はまさにこの狩猟テクニックとカヤックのスキルで決められていました。

その後、1920年頃、グリーンランド一帯の沿岸海水温が上昇。氷が融け、エンジンボートが縦横無尽に走れるような環境が現れ始めました。徐々にカヤックの必要性が衰退していきます。イヌイットたちは過酷な環境の中で生き延びなければなりません。なるべく効率よく、そして命を晒すリスクを軽減する方向へ意識が向くのは本能に従ったものであったと思います。やがて全ての世代がカヤックのことを忘れ去り、知識も技術もそれ以上の進歩を見せることはありませんでした。グリーンランドからカヤックが消え、エンジンボートの時代が完全に定着したのです。 それから約60年の年月が流れました。思いもかけぬところから“運命のとき”がもたらされます。 1983年。グリーンランドはヌークの博物館にオランダから3艇の古いスキンカヤックが貸与されました。何人かの若者がこれらのスキンカヤックに目を奪われたのです。そりゃもう“ガン見”だったことでしょう。1600年代~1800年代の彼らの祖先は間違いなくこの挑発的で尚且つ究極の曲線美を持ったフネを自在に操り、そして家族のために狩猟を行なっていたのです。「これヤバくね? マジでヤバいって」そんな会話でもしたのでしょうか。若者たちはこの遺産を守るためにクラブの発足を決意しました。 これがQaannat Kattuffiatの前身です。当初は「Qajaq Club」と呼ばれ、ユニフォームとも言えるお揃いのTシャツには「"QAJAQ-ATOQQILERPARPUT" (俺たちは再びカヤックを使うぜ!)」と書かれてあったそうです。

1984年創設から翌年後半には会員数1000名! この数字は彼らグリーンランド人が文化としてのカヤックをどれだけ誇りに思っていたかを表わしていると思います。 その後、Qajaq Clubはカヤックの記憶を持つベテランたちを積極的に誘い、カヤックの作り方や使い方を学びました。そして今日に至ります。このようにQaannat Kattuffiatはカヤック文化の再興に大きく貢献してきました。中でもManasse Mathaeussen氏の存在は偉大だったと言えます。ほとんど失われた知識や技術を若者たちに指南したのは彼です。彼は当時70歳代でしたが、若者たちにレクチャしたロールマニューバの数たるや凄いものだったそうです。その他にもQaannat Kattuffiatはアザラシ漁に精通したベテランカヤッカーを集めることで、若者たちに狩猟文化を再び語り継ぐことを可能にし、そして実践へと移していったのでした。今日、グリーンランドに散在するたくさんのクラブではカヤックメイキングやロールマニューバ、あるいはロープやハープーン、そして文化史等の知識や技術の向上促進について、老若男女問わず積極的に取り組んでいます。距離的に離れていながらもクラブ間の活動がシンクロしているところは素晴らしいの一言です。マリギアックが大工という本職を持ちながら、ロールやメイキングのレクチャのために常に世界中へ飛び回っていることからも、そのプライオリティが伺えます。それは彼らの自尊心、あるいはグリーンランドの狩猟文化が世界のカヤッカーたちに与える影響、つまり“誇り”と同義なのでしょう。「遊び」や「レジャー」とは明らかに一線を画しています。
長くなりましたが、2010年に我々はこのQaannat Kattuffiatの一員になりました。オランダからの3艇をガン見した若者たち、そして因果が巡って再びカヤッカーとして活躍する機会を得たベテランカヤッカーたち、彼らの一挙手一投足が我々にも繋がっていると思うと何かとても大きな使命感を感じずにはいられません。アジアの片隅からですが、彼らの文化を守り、そして世界に広めていけるような活動を展開したいものです。









QajaqJPN,では常時メンバーを募集しています。カヤックメイキング、グリーンランドロール、その他極北の狩猟文化等にご興味があれば、国籍・年齢等一切問いません。現在の会員数は80名ほどです。北は北海道から南は沖縄まで、日本各地にメンバーがいます。さらに、アメリカ、ロシア、ハンガリー、台湾といった海外にも!
さぁ一緒にワークショップ、練習会、合宿、GUTSを楽しみましょう。まずは会則を御確認いただき、お名前とメールアドレスを明記の上、コチラまでメールください。折り返し詳細をお知らせします。

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