【GUTS2022を開催しました】
11月12日(土)、13日(日)、大貫中央海水浴場・STORM SHELTERにて、GUTS2022を実施し、二日間で延べ38名が参加しました。 一日目は、ロール解説と審査ポイントのレクチャー、競技会(Qajaq部門・リジッド艇部門)、プレゼンテーション、オークション、表彰式を行い、二日目は、ロールレクチャー、競技会振り返り、閉会式、QJ総会を行いました。三年ぶりのGUTSでしたが、皆さんの多大なご協力により、無事に開催することができました。スタッフ、サポーター、参加者の皆さん、メイン会場としてSHELTERの施設やカヤック・チュイリック・パドルなどの道具類を借用させていただいたSTORM ONの伊東さんに、心より御礼申し上げます。ありがとうございました! (GUTS2022の詳しい様子は、ブログをご覧ください。)

On November 12th (Sat) and 13th (Sun), GUTS2022 was held at Onuki Central Beach and STORM SHELTER, and a total of 38 people participated in the two days. On the first day, we had an explanation of the roll, a lecture on judging points, a competition (Qajaq category and Qajariaq category), a presentation, an auction, and an awards ceremony. On the second day, we had a roll lecture, a review of the competition, a closing ceremony, and a QJ general meeting. It was the first GUTS in three years, but thanks to everyone's great cooperation, we were able to hold it safely. I would like to express my heartfelt gratitude to the staff, supporters, participants, And Mr. Eiichi Ito of STORM ON who let us borrow SHELTER's facilities and tools such as kayaks, Tuiliqs, paddles, etc. as the main venue. thank you very much! (For details on GUTS2022, please check the blog

【GUTS2022の歩みはこちら】
GUTS2022開催報告GUTSだよ!直前練習会やっちゃった!QJ 〜QAJAQ JPN FAMILY〜オークションについて(その2)10月練習会③(午後の部)10月練習会③(午前の部)
GUTSだよ!直前練習会QJブログオークションについて競技会準備②
GUTS当日のプレゼンテーションについて10月練習会② 前屈系ロール練習GUTS2022 オークションについて
GUTS2022 プログラムTシャツと受付と家系と10月練習会第二弾&第三弾、開催決定のお知らせ
10月練習会①前屈道場&ロールクラス「10月練習会①前屈道場 in 大貫 のお知らせ」
「オークション受付開始!」「競技会準備&9月練習会」
「GUTS 2022 Tシャツ受付開始」「GUTS2022 エントリー受付開始!」
「競技会ロール種目」「GUTSだよ!全員集合ー!!」

It has been two years since the battle against new infectious diseases began in the world. We are deeply grateful to the hard work of those who are doing their best for the infected and suffering people who are still increasing in the midst of major changes in society.
Even at QJ, voluntary refraining from holding events such as roll practice meetings and GUTS, and it is difficult to carry out activities like before COVID-19 pandemic, but there are members who continue to make Qajaq and practice rolls in various places. These two years a new Qajaq was born and a launching ceremony was held. It may be a while before we can see the calm ocean of "the end of COVID-19 pandemic", but I think that a bright future will be created after we continue to do what we can do now. Let's fight day by day without losing and continue paddling together for the future..

世界で新型コロナウィルス感染症との戦いが始まって二年。社会に大きな変化がもたらされる中、今も変わらず増え続けている感染者や苦しむ人々のために力を尽くしてくださっている方々の労苦に深く感謝致します。
QJでもロール練習会やGUTSなどのイベントの開催を見送り、コロナ前のような活動を行うことが困難な状況が続いていますが、各地でQajaqの製作やロール練習を続けているメンバーがいます。この二年の間に新しいQajaqが誕生し、進水式も行われました。“コロナ明け”の穏やかな海原が見えるのは少し先かもしれませんが、“今できること”を諦めずに続けて行く先に、明るい未来が作られていくのだと思います。一日一日、負けずに戦い、未来に向かって共に漕ぎ続けましょう。

新型コロナウィルスの影響で、海に出られない、練習ができな日々が続き、何もしないまま、1年の半分が過ぎ去ろうとしております。 しかし、このまま何もできないまま過ごすのももったいないですし、何かできないか、と考えた結果、皆様に役に立つ(と思いたい)情報を、どんどん提供していこう、ということで、不定期の短報「siku」を出すことといたしました。
「siku(スィク)」とは、イヌイットの言葉で「氷」という意味です。私自身、氷の上にいるのが大好きなのと、カヤックといえば氷の海でしょう、ということでこの名前といたしました。
こちらからダウンロードしてご覧ください。
Vol.01 Vol.02 Vol.03 Vol.04 Vol.5

Due to the new coronavirus, We can't go out to sea or practice how many month. And already passed half of the year with nothing to do.
However, it would be a waste of time to continue doing nothing, so we decided to do something about it, and decided to publish short report "siku" to provide useful information to you.
The word "siku" is an Inuit word meaning ice.I chose this name because I love being on the ice, and I think paddling Qajaq in a icy ocean is the most beautiful scene.
You can download the file from here.
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こんな状況ですので、家でヒマを持て余している方もいらっしゃることでしょう。 私もあまりにヒマでしたので、ペーパークラフトを作ってみました。 自分のカヤックを作ったことのある方でしたら、それほど悩まずに作れるのではないかと思います。

The world is being stirred by COVID-19. Many friends have stayed at home, and perhaps they have too much to spare. And you should be one of them. Of course, I also do so. I had extra time, so I tried making a paper craft for the Qajaq frame. If you have made your own Qajaq, I think that you can make it without much trouble.


Qaannat Kattuffiatはグリーンランドのカヤッカーたちによる、狩猟文化の維持を目的とした組織です。「Qaannat」は“カヤックの複数形”で、「Kattuffiat」は“組織”を表わします。後述しますが、前身である「Qajaq Club」がネーミングの始まりになっていることは想像に難くないです。 活動内容としては、ロール、カヤックメイキング、ロープジムナスティック、ハープーン投げ、文化史の探求等があります。これらの一環として年に一回トレーニングキャンプやチャンピオンシップ(この二つは連動してます)といったイベントも開催されています。今日ではグリーンランド内の25のクラブを束ね、また外国人クラブとして米国(QajaqUSA)、デンマーク(QajaqCopenhagen)、そして日本(QajaqJPN,)も傘下に加わっています。 遥か昔からグリーンランドはカヤッカーの国でした。アザラシはイヌイットたちの主な経済源であり、カヤックはそれら海生哺乳類を狩るための恰好の道具だったのです。音もなく忍び寄り、一気に突く! 男たちの価値はまさにこの狩猟テクニックとカヤックのスキルで決められていました。

その後、1920年頃、グリーンランド一帯の沿岸海水温が上昇。氷が融け、エンジンボートが縦横無尽に走れるような環境が現れ始めました。徐々にカヤックの必要性が衰退していきます。イヌイットたちは過酷な環境の中で生き延びなければなりません。なるべく効率よく、そして命を晒すリスクを軽減する方向へ意識が向くのは本能に従ったものであったと思います。やがて全ての世代がカヤックのことを忘れ去り、知識も技術もそれ以上の進歩を見せることはありませんでした。グリーンランドからカヤックが消え、エンジンボートの時代が完全に定着したのです。 それから約60年の年月が流れました。思いもかけぬところから“運命のとき”がもたらされます。 1983年。グリーンランドはヌークの博物館にオランダから3艇の古いスキンカヤックが貸与されました。何人かの若者がこれらのスキンカヤックに目を奪われたのです。そりゃもう“ガン見”だったことでしょう。1600年代~1800年代の彼らの祖先は間違いなくこの挑発的で尚且つ究極の曲線美を持ったフネを自在に操り、そして家族のために狩猟を行なっていたのです。「これヤバくね? マジでヤバいって」そんな会話でもしたのでしょうか。若者たちはこの遺産を守るためにクラブの発足を決意しました。 これがQaannat Kattuffiatの前身です。当初は「Qajaq Club」と呼ばれ、ユニフォームとも言えるお揃いのTシャツには「"QAJAQ-ATOQQILERPARPUT" (俺たちは再びカヤックを使うぜ!)」と書かれてあったそうです。

1984年創設から翌年後半には会員数1000名! この数字は彼らグリーンランド人が文化としてのカヤックをどれだけ誇りに思っていたかを表わしていると思います。 その後、Qajaq Clubはカヤックの記憶を持つベテランたちを積極的に誘い、カヤックの作り方や使い方を学びました。そして今日に至ります。このようにQaannat Kattuffiatはカヤック文化の再興に大きく貢献してきました。中でもManasse Mathaeussen氏の存在は偉大だったと言えます。ほとんど失われた知識や技術を若者たちに指南したのは彼です。彼は当時70歳代でしたが、若者たちにレクチャしたロールマニューバの数たるや凄いものだったそうです。その他にもQaannat Kattuffiatはアザラシ漁に精通したベテランカヤッカーを集めることで、若者たちに狩猟文化を再び語り継ぐことを可能にし、そして実践へと移していったのでした。今日、グリーンランドに散在するたくさんのクラブではカヤックメイキングやロールマニューバ、あるいはロープやハープーン、そして文化史等の知識や技術の向上促進について、老若男女問わず積極的に取り組んでいます。距離的に離れていながらもクラブ間の活動がシンクロしているところは素晴らしいの一言です。マリギアックが大工という本職を持ちながら、ロールやメイキングのレクチャのために常に世界中へ飛び回っていることからも、そのプライオリティが伺えます。それは彼らの自尊心、あるいはグリーンランドの狩猟文化が世界のカヤッカーたちに与える影響、つまり“誇り”と同義なのでしょう。「遊び」や「レジャー」とは明らかに一線を画しています。
長くなりましたが、2010年に我々はこのQaannat Kattuffiatの一員になりました。オランダからの3艇をガン見した若者たち、そして因果が巡って再びカヤッカーとして活躍する機会を得たベテランカヤッカーたち、彼らの一挙手一投足が我々にも繋がっていると思うと何かとても大きな使命感を感じずにはいられません。アジアの片隅からですが、彼らの文化を守り、そして世界に広めていけるような活動を展開したいものです。









QajaqJPN,では常時メンバーを募集しています。カヤックメイキング、グリーンランドロール、その他極北の狩猟文化等にご興味があれば、国籍・年齢等一切問いません。現在の会員数は80名ほどです。北は北海道から南は沖縄まで、日本各地にメンバーがいます。さらに、アメリカ、ロシア、ハンガリー、台湾といった海外にも!
さぁ一緒にワークショップ、練習会、合宿、GUTSを楽しみましょう。まずは会則を御確認いただき、お名前とメールアドレスを明記の上、コチラまでメールください。折り返し詳細をお知らせします。

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